催眠法講座‼️

 

催眠法の原理その1

 

人は、皆、自分の自由意思で、物事を決めたり生きていると思っていると言っていいと思うのです。

 

とは言え、自分の意思の根幹をなすものは、家庭の環境であったり、教育であったり、DNAに持っているものであったりしているのです。

 

つまり、意思の根幹をなす部分については、自分が無自覚でやっていることや、無意識でやっていることがほとんどであると言うことも、現代人であればよくご存知だと思います。

 

とは言え、日々の行動は、ほぼ自分の意思によると思っている方が多いと思いますが、自分の意思だと「思わされている」と言う方が正しい、と言うことを理解されている方はどのぐらいおられるものでしょうか。

 

日々のルーティーンの行動等は、ほぼ当たり前のように、無意識無自覚に毎日行われていることがほとんどです。

 

例えば、朝起きてどういうことをどういう風にして、どこへ出かけて行き、何をして云々ということは、無自覚的に行われている日々のルーティーンでしょう。

 

では、今私があなたに「手を合わせて合掌してください」と言った時、「いやいやなんでそんなことしなきゃいけないの」と思う方や「あっそうですか、じゃぁそうしましょう」と言う方がいらっしゃると思いますが、これはどちらも自分の意思であるといえます。

 

しかし、もし私が「いまあなたの両手が勝手に合掌状態になってしまいます」と言った時、あなたはそんなことがあるはずがないと思うはずです。

 

催眠術は、このように、「あなたは今〇〇になっていきます」と言ったことを言いますが、そんなふうに思い通りに操作されるはずがないと普通は思います。

 

しかし、催眠術は「あなたが知らないうちに催眠術師の言う通りに行動してしまっている」というテクニックなので、「自分では自分の意思ではない」と思いつつ、脳の中では、自分の意思でやっていると錯覚をしてしまっている状態を作るテクニックであるといえます。

 

催眠術講義2

 

前回に記述したように、

「いまからあなたの両手が合わさって行きます」

といったことを起こすには、この言葉を相手の脳が「自分の意思だと勘違いしてくれるようにするんです。

 

たとえば、お寺で「一同合掌」といったらほぼみんなそうするでしょう。

しかしこれは厳密には自分の意思ではありません。

 

こういったことを「暗示」によって行うんです。

そのために演出が必要になります。

 

占いだろうが、宗教だろうがさまざまな演出が施されています。

その演出で「思考停止」させて、そこに暗示をぶっ込むんです。

やっぱ悪用されそうで、書きにくいですが、思考停止、心の隙間に入り込むことって、その気になればかなり容易です。

 

 

つづく