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2021-11-03 17:48:00
新札‼️
お坊さんに渡すお金はほとんどの場合新札で渡されます。
つまり私たちお坊さんがお金を使う時、新札を相手に渡すことになります。
私は以前から、なぜお坊さんは新札を受けとるのかと言う事についていろいろな方々に聞いてきました。
いろんな意見がありましたが、まぁなるほどと思えたのは、
俗世間に流通するお金を、まず聖なる仏前にお供えをして、その仏前から世間に流通させるということがお金すなわち「経済」(経世済民)の中で「良きことにお金が使われますように」と言う願いが込められている。
また、このお金が「清浄でいいところに流れますように」といった願いがある。
といった内容です。
「昔はお小遣いは仏壇にお供えしてあるから仏様からもらいなさいと言われたもんですよ」と教えてくださった方もありました。
お坊さんが新札をもらうと言うことには、それだけの意味があると言うことをお坊さんが理解してお金を扱う必要があるのではないかと思っています。
日本では、平成ぐらいから、お釣りのお金をも新札で返すというめんどくさい習慣が根付いているように思いますが、そこまでする必要があるのだろうかと思います。
ボロボロになったお札を受け取ったときには、私はこのお札の中に多くの人の涙や果てしない努力の中を渡ってきたんだなぁと思って、そういった人々の努力を無駄にすることがないように、なるべく重要な場面で使うようにしています。
新札は、まずはあえて折りたたんで使うようにしています。
単なる独りよがりに過ぎないかも知れないことなのですが…