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2019-10-09 02:38:00

欧州のキリスト教世界において結婚は神の前での誓いでしたが、人々の信仰心が薄れるにつれて結婚制度もだいぶ崩壊してきました。日本においても、もともと結婚は宗教的で神聖なものだったのですか?

欧米においては「結婚もひとつの契約関係」といえるようです。

そもそも「契約」という概念は、「旧約聖書(神との旧の契約書)」から始まっているようです。

そういう点で「欧米はケースにより契約書も膨大」です。

それは、「日本の約款」以上の内容があります。しかし、日本では「契約書が絶対ではないので、約款なんか読むひともほぼいない」から、

「約款の内容でダマされる」ことも多いようです。

ご質問の趣旨とは違うようですが、欧米の契約が「神との契約」から始まっているという点でも「神聖」だということです。

日本では、意外と知られていませんが、昭和40年代ぐらいまでの「ブライダル産業ができるまで」は、「仏壇の前」で結婚式を行なっていたところが多いようです。

それは「仏縁(ぶつえん)」として、神聖化していたと思われます。

とはいえ、事実上「政略結婚」もかなりあったようですが。。

また、江戸時代までは「天皇家」も天台宗などに属していました。

明治の「廃仏棄釈(仏教をなくして、神社のみにする政策)」によって、天皇家は、ほぼ神社オンリーになりましたが、

「廃仏棄釈政策自体は成立しませんでした」から、「仏壇と神棚が同居する」のが日本の習俗になりました。

日本でも「結婚が商業化」するまでは「神聖だったので」神前結婚、チャペル結婚、仏前結婚など、

「本来、神聖な存在の前で行なわれる」という内容が「形骸化」したカタチでも残っています。

なお「日本人は戦後までは《天皇》という《神》が絶対だった」ので、「無宗教」ではなく「天皇と仏教」という「ダブルスタンダード」の宗教国だったのです。

戦後「天皇が《人間宣言》をして、天皇が《神から象徴》に変わりました」が、「このことを意外に受け入れられないひとが多かった」ようで、

「宗教」がどんなものかわからないという「混乱のなかで資本主義への移行」が行なわれたため、日本には「無宗教」という人が多いという学説もあるようです。