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2020-05-29 04:42:00

日本人は宗教に興味がないのか?

現代の人には「ピンと来ない」かもしれませんが、日本は戦後昭和20年まで「天皇」が「マジ神」であり「人間として現れた、現人神(あらひとがみ)」だったのです。

それが「敗戦」によって「マジ人間宣言」を国民にしました。

そこで日本人の多くが、「神を失った」という「絶望感」を持ち、宗教に否定的な人が多くなったのです。

その後の「学生紛争」は、宗教ではなく「主義(イデオロギー)」紛争であり、そこにおいて「宗教はさらに否定されていく」ことになりました。

とはいえ「江戸時代に制度として作られた檀家」という制度は保たれたままだったので、「家の宗教宗派」ということで仏教が受け継がれており、

明治からの「神社の氏子制度」というところから「神社」も守られて来ています。

また「大本教」などの、ユダヤや外国の勢力を裏にもった宗教が、多くの新興宗教を生み出し、創価学会といった「貧、病、争」の解決を打ち出す宗教に入る人も多く、

さまざまな古い宗派と新興宗教が、昭和期には、競っていたものです。

このような歴史的いきさつのなかで、昭和20年以後「無宗教」を誇る国民性になったのです。

これは、戦後の人間宣言とイデオロギー闘争による「学生紛争」によるといえます。

しかし、欧米では宗教がなくならないのは「民族性」もありますが、宗教がその人の「属性」を表し、それぞれに「主張がある」からでもあり、

「神を信じる、信じない」よりも、属性による立場を明確にしているのです。

そういう意味では、欧米の宗教観と日本やアジアの宗教観は全く違うものなのです。

日本は「基本的に単一民族、島国、定住民、鎖国、封建制度」などによって、現代でも属性や主張がないので、

とくに「ご利益程度」にしか宗教を考えていないため、宗教の深い存在意味を知らずに「無宗教」を誇っているのです。