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2020-07-20 19:49:00
考える芦とめしネタ。。
世の中に「お金儲け」の話しが多いのは、
けっきょく「めしネタ」を追いかける以外に「すること」が見つからないからだと思う。
そういう意味で改めて「宗教や哲学思想」といったことの大切さを思う。
パスカルが、
人間はひとくきの葦にすぎない。自然のなかで最も弱いものである。だが、それは考える葦である。彼をおしつぶすために、宇宙全体が武装するには及ばない。蒸気や一滴の水でも彼を殺すのに十分である。だが、たとい宇宙が彼をおしつぶしても、人間は彼を殺すものより尊いだろう。なぜなら、彼は自分が死ねることと、宇宙の自分に対する優勢とを知っているからである。宇宙は何も知らない。
だから、われわれの尊厳のすべては、考えることのなかにある。われわれはそこから立ち上がらなければならないのであって、われわれが満たすことのできない空間や時間からではない。だから、よく考えることを努めよう。ここに道徳の原理がある。
— パスカル、『パンセ』、前田陽一、由木康訳、中公文庫、1973年、225頁。
考える葦。
私が私の尊厳を求めなければならないのは、空間からではなく、私の考えの規整からである。私は多くの土地を所有したところで、優ることにならないだろう。空間によっては、宇宙は私をつつみ、一つの点のようにのみこむ。考えることによって、私が宇宙をつつむ。
— パスカル、『パンセ』、前田陽一、由木康訳、中公文庫、1973年、226頁。
などと書いているが、
「精神的に重要なこと」を考えることを差し置いて「めしネタ」を追い求めるだけが人生のように「騙されている」から、、
現代人は「宗教や哲学思想」をバカにするのではないだろうか?