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2021-09-24 22:46:00

色‼️

ナーマ(名)とルーパ(色)の現象を例を用いて説明してくれませんか?

仏教に、十二縁起と言う教えがあります。この中に名色と出てきます。この色と言うのは、存在を示していますが、部派仏教において、人間が存在を形で認識しているか色で認識しているかと言う議論があり、人間は色で存在を認識してしていると言う意味において、色を存在と定義しています。そしてその認識された存在である色に名前をつけて我々はその存在を確定しています。例えば、数珠というのがありますが、これは数珠を数珠として認識している人の間に置いて成立する名前です。もし、数珠を知らない人がそれを見たときに、ネックレスだろうか、何かの飾りだろうかなどと思う可能性は高いものです。また数珠の紐が切れたら、ヒモと珠になってしまいます。ヒモと珠が連結していて輪を作っている状態を数珠と認識しているのです。また色で存在を認識していると言うことについて、例えばテレビなどの2次元で描かれているものを私たちは脳の中で3次元として認識しています。また、写実的な絵画を見ていても、それを3次元だと認識してみることができていると言うことも同じ原理です。十二縁起では、人間の認識が名と色によって認識されており、それがさらに具体的に「眼耳鼻舌身意」という六処の感覚器官から認識されていく流れを説明しています。