インフォメーション(日々更新中)
2021-10-29 16:32:00
お香と麻薬‼️
【問い】
こんにちは。
阿弥陀香という門外不出の特別の配合のお香らしいのですが知っておられますか?
末法の現代に、受け継いだ家系の方の公にしてもいい許可が出たものらしいですが、そんなお香あるのでしょうか。
【回答】
なんだかこのコロナ以降、坊さんがいろんな形でサギっているようで、いろんなことを言ってくる坊さんが増えています。
以下ものごとの考え方だと思って読んでください。
まず、その話がどこから来たか知りませんが、まずそんなものを公にするとするとすでに公にされていてもおかしくありません。
文章中の「末代の現代に受け継いだ家系の方」を定義できません。
末法の世と言うことを言うのであれば、平安時代から末代なので、今日に至るまでのどこかの時点で誰かが公にしていても不思議ではありません。
そしてそれが、どんな家系にどういう理由で受け継がれるかと言うことも明確ではありません。
次に、今世界中でお香の香木が減っていると言う事実があります。
これは事実を知らなければ考えることができない項目になりますが、
中国人が良い香木をあちこちから買いあさって、世界中の香木がまるで金のように、高値で売られています。
香木が育つのには多くの年月を要しますから、伽羅であれ、沈香であれ、昨日や今日作ると言う事はできないものになります。

京都のお香屋さんにも、買い付けに来ていた中国人の方がおられ、高額な金額で、お香を買っていた事実があります。
今までオモテに展示していた、伽羅だの沈香だのといった香木をこぶし大の大きさ1つで2千、3千万円と言う高値で買い漁っていました。
しかし、急速になくなっていったこういった香木は、もはや絶対に売ってはならないと、お香屋さんに隠されています。
つまり、そんなおとぎ話みたいなくだらない話は取るに足らないと言う意味です。
最後に、もしこういう話についてどうだろうかと思う場合、もちろん私に聞いていただくのも良いですが、今後私に何かあった後のためにも、自分で香木屋さん(お香屋さん)に聞いてみるのも良いでしょう。
京都で言えば、負野薫玉堂さんや松栄堂さんが信用のおけるお香屋さんでしょう。
また、世の中は需要と供給の関係において価値が決まっていくので、たとえどんなに門外不出のお香があったとしても、ここまでの間秘密にされて、誰も知らなければ、そもそも欲しがる人はいないと言って良いでしょう。
そういう観点から見れば、どんなにヒミツのどんなに素晴らしいお香があったとしても、需要がなければ話にならないと言うことになります。
逆に、リスクヘッジと言う意味から見れば、そういうお香が実は麻薬であったと言う可能性もあり得ます。
この辺は、社会情勢をよく見なければ分かりませんが、いま世界の様々なマフィアが麻薬を広めていると言う現実があります。
そういう意味で言うと、門外不出のお香、と言って麻薬をつかまされる可能性は充分あり得ると思う方が適切です。