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2022-01-06 09:18:00
ウツは障害か?
《うつ病って病気じゃなくて障害なのですか?》
日本の精神科医が診断基準としているのは、主にアメリカ精神医学会のDSM-5(私の現役時代は3でした)が、もとになっていると思いますが、これが、新しく出るたびに病気の定義が変わって、うつ病などは4まで病気扱いでしたが、今は障害扱いになっています。いわゆる自閉症スペクトラムといった新しい概念や、アスペルガーであるとか、精神分裂病と言われていたものは統合失調症に変わっていたりします。
また、昔はヒステリーと言う言葉が使われていましたが、これは子宮が動くと言う意味で、女性特有の症状であると言われていましたが、戦争から帰ってきた帰還兵などの方にも同じ症状が出てきたため、ヒステリーと言う言葉がなくなりました。同時にジェンダー問題もあったためでしょう。
そして、平成の初めごろから、拒食症過食症といった概念が生まれ、芸能人などに「私は拒食症なんです」と言わせて、流行させたといったいきさつがありますから、私は、このアメリカ精神医学会の診断基準はある意味プロパガンダであって、世界に多くの障害者定義をされる方や、精神病を患っていると言う方をあえて増やしているように思えてなりません。
一時期、トラウマと言う言葉が流行りましたが、過去の定点を抑えて、それが原因であると言う解釈があまりにも分析医によって異なるため、今は使われなくなってきています。
いずれにせよ、人間の心の問題をある一定の診断基準だけで判断するのは無理があると言えましょう。
ですから、日本の精神医学会は、精神科と言うと通いにくいと言う日本人に偏見があるため、心療内科と言う病気でもないし、かといって元気でもないと言う、ボーダーラインを扱うようになりましたが、いずれにせよ、私たちから見れば、治すと言うよりも、リピーターを増やすといった治療をやっているように思えるのです。
人間の心には浮き沈みがありますから、それを感情障害によるウツ障害だと診断を下せば、おのずとリピーターが増えるようになっているのです。
また、仕事がうまくいかない人などが、心療内科でウツ障害と診断を受け、会社で楽な仕事に回してもらえたり、そこで、理解されない場合、パワハラだのモラハラだのと言っていれば世の中が大事にしてくれると言う逃げ場所にもなっていますし、武器にもなっていると言えなくもありません。
もちろん、本当にウツに悩んでいる方も多いと思いますが、こういった社会背景が障害定義の人を増やしていると考えざるを得ない部分もかなりあります。
そこに、社労士等が、ウツによる障害者年金がもらえるよと言う宣伝をして、そのうちの何%かをピンハネしてビジネスをやっていると言う人たちが増えてきているのも事実です。
そういった社労士が、社会保険事務所(年金事務所)から目をつけられていたとしても、患者さんがいる限りにおいて、それを年金欲しさの詐病であるとも言い難い状況になっています。
本当に鬱に悩み、本当に治療したい方は、信用できる心療内科を探して、いつの日かリピーターを卒業させてくれるような医師と関わることをお勧めいたします。