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2023-08-10 02:19:00

仏教はどんな教えか?

仏教って「お釈迦さん」が説いた教えって定義したら、ほとんど全てが「仏教じゃあなくなる」んですよね!

 

お釈迦さんもイエスキリストも書写を認めなかったけど、キリスト教の聖書のほうは厳格で、誰がどういうふうに書いてるとか時代考証されているから、元であるキリストの言語の文法やニュアンスに忠実に聖書は書かれて、同じ姿勢で翻訳されているんです。

 

だからキリスト教諸教派あってもむちゃくちゃ違わないんですね。(カルト教団はその辺意外と聖書に忠実って言いながら、自分たちの都合の良い翻訳本を使ってるから…)

 

これに対して仏教ってのは、お釈迦さんが亡くなって数十年の間に弟子たちが思い出しつつ議論して、「原始経典」や「倶舎論」なんかができてるけど、教えがかなり乖離しているんですよね。

「輪廻」を認めるような経典や論書があったり、「そういうわからないことは論じない=戯論だから論じる暇に修行せよ」

こういうわからないことに対して、お釈迦さんは「無記(論じない)」というふうに説かれてるものもあるんです。

 

だから「仏教は輪廻転生を認めていますよね!」って言われても、「その通り」とは言えない。

 

仏陀(お釈迦さん)の姿勢に立てば、「キミはなぜ輪廻の存在にこだわるのか?」といった問いを立てるだろう。

仏陀は基本的に「カウンセリング的な手法をとっていた」とも言われる。

 

つまりここで「亡くなった妻が死後に輪廻の中で苦しんでいるんじゃないかって思うんです」といったような回答が起こされたら、たぶん仏陀は「悟りは輪廻からの解脱だから、あなた自身が輪廻の呪縛から離れる努力をしなさい」って感じで言われたんじゃないだろうか?

 

それまでのインドの宗教が「輪廻の中でより良いところに行くこと」を目指していたが、仏陀は「輪廻という思考から解脱せよ」と説いたと考えられます。

 

そこでそれまでの輪廻説で「お前は前世悪いことをしたから奴隷なのだ、いま我々バラモンのいうことを聞けば来世には良いところに行ける」というカースト制の批判を行った運動家でもあると「アンベードカル氏」の説を支持して、ホントの原仏教が現在のインドで再熱して、すでにインドで1億人ぐらい賛同者がいるとも聞いています。

 

これに対して、仏教が中国に輸入されるときに、皇帝から指名された「鳩摩羅什」「玄奘三蔵」などの三蔵法師と言われる「翻訳者」がいたのですが、実際はインドと中国を交易していた一般の商人などが翻訳を任されていたようで、仏教を何とも知らない人が「皇帝に言われて」皇帝に都合の良い内容に翻訳して、翻訳したら「インドの原本を焼き捨てた」といいますから、漢字の経典などは大蔵経といって7000部以上ありますが、翻訳されたインドの原本経典はほとんどないんです。

 

なので「中国仏教は老子や孔子などの中国思想入りまくり」なんです。

儒教によって「仏説父母恩重経」なんていう完全中国製の経典をもって「親の恩だの、国家(自民党?)の恩だの、偉い人の恩だの」といった完全封建制のマインドコントロール経典が江戸時代ぐらいから用いられて、仏教としては、ちょっとナンセンスな内容になっています。

 

またインドで仏陀が亡くなって700年ぐらいに「密教」が作られたようですが、これがまた「最強」で中国でも密教は有力で、日本では「遍照金剛」になった空海さんは永遠のひとになっています。

 

日本は、結局平安仏教、鎌倉仏教といえど、いまだ密教が各宗派の根底にあります。

こういうのをおよそ「本覚思想」っていうてます。

 

浄土真宗は違うとかいいたそうですが、阿弥陀如来がほぼ大日如来(真言の本尊)化してるので、無関係とはいえないでしょう。

日蓮なんかも思想体系は同じですし…!!

 

「仏教ってどんな教えですか?」

っていわれても、こういうふうなので回答は無記でしかありませんですよね!!